添削コメントの一例
≪通信講座基礎コース≫
●模範解答では原文どおりに「メッカ」という言葉を使っていますが、ご存じのとおり「メッカ」とはイスラム教の聖地。私たちは、普通に「〜の中心地」という意味で使いますが、最近は(昨今の世界情勢もあり)こういった特定の宗教に関する言葉は、内容とかかわりがない限り、できるだけ避ける傾向にあります。「憧れの地」とされたのは、とても適切でした。
●「威張る」という表記は用いません。「朝日新聞用語の手引き」などで確認すること。この字幕原稿を作りながら、内容に納得できましたか? 常識で、普通に考えて、スッと理解できる内容になっているかどうか・・・。この映像作品の監督になったつもりで、筋書きを考えて自分でチェックしてみてください。
≪通信講座実践コース≫
●今回はヒアリングの課題でかなりご苦労されたようですが、いかがですか?通常は翻訳作業の前にクライアントからスクリプトを渡されるのであまり心配することはありませんが、文法的にあり得ないミスも見受けられましたので少し力をつけられるように努力してください。またご自分が知っている単語があってもその訳で意味をなさない場合は辞書(収録語彙の多いもの)を引いて確認するのは基本ですが、調べものをする手間を惜しまないことは大切です。特にドキュメンタリーでは“ウラをとる”くらいのつもりで調べてみましょう。次の課題もがんばってください。
●今回はまずまずだったと思います。気づいた点を一つ。宿題1で「ロバーツ」「マッケナ」の表記が違っていましたね。映像の音を聴けば、そのようなミスはないと思います。もしかすると画面と翻訳を合わせていないのでは?字幕翻訳のやり方は人それぞれです。画面を見ながら翻訳する人もいれば、先にスクリプトに秒数を書き込んで画面を見ずに翻訳し、後で画面と合わせる人もいます。ただ、どのようなやり方にせよ、最後には作った字幕を画面と見ながら合わせる(チェックする)作業は誰でもするもの。その際に「ロバート」を「ロバーツ」と直したり、「これ」と書いた字幕を画面で見たら「あれ」の方がよかったなどと気づくものです。

