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映像翻訳の現場から コラム第36回 「アザラシたち」

来月公開の「ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!」はボスニア紛争を舞台に、湖底に眠るナチスの金塊を引き揚げようとするネイビーシールズの活躍を描いた作品だ。ちなみに邦題に出てくるナチスというのは一般的に知られた名称だが、本来はナチという。ナチスは複数形で、ナチ党とかナチス党員たちという意味になる。それとナチ(ナチス)というのは当時の対抗勢力が付けた蔑称で、本来はナチ党員が自分たちをナチとかナチスと呼ぶことはないそうだ。

もうひとつのネイビーシールズはアメリカ海軍の特殊部隊だ。ネイビーは当然アメリカ海軍のことだが、シールズ/SEALsというのは略語。SEとはsea=海、Aはair=空、Lはland=陸で、陸海空の略。これがseal=アザラシと掛けてある。最後のsはこれも複数のsだ。個々のチームはSEALで、それを合わせた総称なのでsが付くわけだ。

さて、劇中でシールズ隊員が意味ありげに“勝利ですべて報われる”とつぶやく場面がある。実はこれ、ネイビーシールズのモットーの一部なのだ。元のモットーはかなり長い。「先導する準備はできている/Ready to lead、従う準備もできている/Ready to follow、決して諦めない/Never quit、楽できたのは昨日まで/The only easy day was yesterday、勝利することですべてが報われる/It pays to be a winner」というのが全文だ。

自己主張の強い欧米人が軍隊という歯車の一員になるというのは大変なようだ。だから「愛と青春の旅立ち」とか「フルメタル・ジャケット」のような新兵の訓練があるのだと思う。上官の命令に対して、それは違うと思います、などと反論していたら軍隊は機能しない。命令を忠実に実行する戦闘マシーンとなるために、あのような過酷な訓練が必要なのではないだろうか――もちろん戦場という厳しい環境に適応する肉体と精神力の養成という目的もあるとは思うが。

それだけに、軍人として一人前になると、その軍なり隊のモットーは自分の生きる指針としている場合が多い。勢い、軍人とか元軍人を主人公とするドラマでは、その組織のモットーを口にすることも多くなる。映画でよく登場するのはアメリカ海兵隊だろう。センパーファイ/Semper Fi/常に忠誠を、というモットーはよく耳にする。他に有名なのはOnce a Marine, always a Marine/一度海兵となったものは常に海兵である→除隊した後でも海兵としての誇りを失うな、という意味だ。映画では悪役が元海兵隊の場合、主人公が海兵隊の誇りを忘れやがってという意味を込めて、この文句を言いながら相手を殴るなんて場面も出てくる。

話をネイビーシールズに戻すが、他の特殊部隊との一番の違いは海軍だけあって海戦が得意なことだ。敵が島にいるとか船がハイジャックされたといった時に呼ばれるのがシールズなのだ。敵に気づかれずに海上から、海中から迫るなんてお手の物。もちろん陸上戦だって強い。いろいろな映画にシールズが登場する。今回の作品は湖底の金塊を引き揚げるわけで、“アザラシたち”にはピッタリの任務というわけだ。

執筆者:風間綾平

字幕翻訳家 大手制作会社のスタッフとして字幕演出に携わりながら1989年に字幕翻訳デビュー。 代表作は「少林サッカー」「ビートルズ・アンソロジー」「アンダーワールド」 「アース」「アドレナリン」 「スペル」「LOST」「イコライザー」「ナイトクローラー」「スティーブ・ジョブズ」「オデッセイ」など多数。 近年は、映像翻訳学校ワイズ・インフィニティにて講師を務め、後進の指導を行っている。

 

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