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映像翻訳の現場から コラム第38回 「季節はずれのエッグ・ハント」

「ダーク・タワー」はホラーの帝王、スティーヴン・キングのライフワークである同名長編小説――何と全7部もある!――の映画化だ。原作はキング・ワールドの集大成とも言うべき作品である。各作品の怪異現象が「ダーク・タワー」の世界に起因していたり、別の作品のキャラが本作に登場したりと、さながらキング版「アベンジャーズ」のようだ。映画版は原作を忠実に映像化したわけではないが、過去のキング作品への目配せカットがいくつも登場する。ストーリーを追いつつ、ぜひ見つけ出していただきたい。

今「目配せカット」と書いたが、最近ではイースターエッグ/Easter eggと言われるようになったようだ。元々はコンピューターの世界で使われていた言葉らしい。ソフトやゲーム等に隠されている、本来の目的とは無関係のメッセージや画面の総称のことをイースターエッグと呼ぶのだ。一番多いのは企画、開発に携わったスタッフの一覧など。製作者が遊びで入れている。これをイースターエッグと呼ぶ理由が、復活祭で子供がイースターエッグを探す遊びにちなんでいるというのは、賢明な読者諸兄なら既にピンと来ていることでありましょう。

映画で言うイースターエッグとは、過去の作品に登場したキャラクターを意味する。例えば「レイダース」でインディが聖櫃を発見する場面で、背景に映るヒエログリフの中に「スター・ウォーズ」のR2−D2とC−3POの絵が刻まれている、といった類だ。「レイダース」は製作総指揮と原案がジョージ・ルーカスなので、彼のヒット作である「スター・ウォーズ」のキャラを登場させたというわけ。

直接キャラを登場させずに、キャラの名前、舞台となった地名などを滑り込ませることもある。例えば、主人公の背後にあるテレビから事件のニュースが流れて、事件の犯人の名前が、その監督の前作の主人公の名前だった、なんて具合だ。こういうケースも通常はイースターエッグに含まれるが、キャラそのものが隠れているわけではない。だからイースターエッグではなくreferenceという言葉を使うこともある。過去作品、別作品に関する「言及」だ。言及と書いたが、音声だけでなく、新聞の見出し、看板などの場合だってある。

映画関係者はこういう遊びが大好きだし、何かが隠れていると知ってから、観客もそれを探すのを楽しむようになった。以前に紹介したIMDBでは各作品にTrivia/トリビアという項があって、その作品のこぼれ話と並んでイースターエッグに関する記述が詳細に載っている。さらに、これも以前に紹介したQuote/セリフの引用の項などもあり、映画ファンにはたまらないサイトとなっている。

ということで映画版「ダーク・タワー」にはキング作品のイースターエッグがいくつ隠されているのか、ぜひ卵狩りを楽しんでください。映画に取り込めきれなかった原作の“エッグ”も隠されている。もちろん本編のストーリーも満喫していただきたい。

1月27日(土)全国ロードショー

執筆者:風間綾平

字幕翻訳家 大手制作会社のスタッフとして字幕演出に携わりながら1989年に字幕翻訳デビュー。 代表作は「少林サッカー」「ビートルズ・アンソロジー」「アンダーワールド」 「アース」「アドレナリン」 「スペル」「LOST」「イコライザー」「ナイトクローラー」「スティーブ・ジョブズ」「オデッセイ」など多数。 近年は、映像翻訳学校ワイズ・インフィニティにて講師を務め、後進の指導を行っている。

 

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