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映像翻訳の現場から コラム第10回 「火山とジャガイモ」

間もなく公開の「ファンタスティック・フォー」は2005年に公開された同名映画のリブート作品。オリジナルよりもシリアスな作品に仕上がっている。

主人公の1人、リードは小学生にして物質転送装置を作った天才的な発明オタク。劇中でライバルがリードの発明を揶揄する場面がある。元のセリフはrunner-up for a baking soda volcanoと言っており、僕はこれを「科学コンテストで2位のレベルだな」とした。文字どおり訳せば「ベーキングソーダの火山」だが、実はこれ、アメリカの小学校の高学年あたりでやる理科実験の定番なのだ。

実験ではベーキングソーダに酢を混ぜる。すると二酸化炭素が発生し、猛烈に泡が出てくる。これを火山の噴火に見立てているのだ。地球物理学とは何の関係もなく、化学反応を教える実験らしい。泡立ちをよくするために台所用洗剤を加える場合もあるようだ。上で定番と書いたが、あちらでは誰でも知っている実験、小学生がやる子供だまし、といったイメージがある。

だからライバルは「火山」を持ち出し「火山実験をやるようなレベルの低いコンテストで、しかも1位も取れない代物」と揶揄したわけだ。このセリフを言われたリードは次のように返す。「2位はジャガイモ時計だったけどね」 このジャガイモ時計というのも、あちらでは定番中の定番。詳しい説明は省くが、ジャガイモに電線をつなぐと電気が発生し、その電気で時計を動かすらしい。  このような"定番"は、視聴者に定番という共通認識があるからセリフを聞いてニヤリとするわけだ。日本人には火山実験やジャガイモ時計が定番という認識がないから、説明されれば納得するが、間髪いれずニヤリとはできない。

では頭の体操がてら、火山実験やジャガイモ時計を日本人が定番だと思うものに置き換えるなら何だろう。例えば夏休みの宿題や自由研究だったら?低学年ならアサガオの栽培、学校ではヘチマの栽培(今だとゴーヤで緑のカーテンとか?)。もう少し大きくなると、田舎や旅行先での昆虫採集や植物採集辺りが定番だろうか。最近だとシラス漁の網で一緒に捕れる小さい生物をより分けて標本にする「チリメンモンスター」なんてものもある――今は自由研究も市販品の時代なのだ。

「夏休みの昆虫採集のレベルだな」「2位はチリメンモンスターだったけど、市販品なので失格さ」なんてセリフならニヤリとできるかな?

執筆者:風間綾平

字幕翻訳家 大手制作会社のスタッフとして字幕演出に携わりながら1989年に字幕翻訳デビュー。 代表作は「少林サッカー」「ビートルズ・アンソロジー」「アンダーワールド」 「アース」「アドレナリン」 「スペル」「LOST」「イコライザー」「ナイトクローラー」「スティーブ・ジョブズ」「オデッセイ」など多数。 近年は、映像翻訳学校ワイズ・インフィニティにて講師を務め、後進の指導を行っている。

 

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