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映像翻訳の現場から コラム第1回 ハイスラー・ビールの真実

僕は字幕翻訳者としての仕事が多いが、吹替もやるのです。ということで第1回の話題は意表をついて吹替の仕事がきっかけで知った映画業界の裏話を。ある作品を訳していたとき、主人公の潜入捜査官が「Heisler Beerをくれ」というセリフが出てきた。字幕なら字数の関係で「ビールをくれ」としかできないが、そこは吹替、余裕がある。主人公はルーマニア系の集まるバーに潜入してビールを注文するという設定。ルーマニアで有名なブランドを頼むことでルーマニア出身と見せるセリフなのかと思って調べてみると、さにあらず。ハイスラー(Heisler)というのは映画やテレビに出てくる有名な架空のビール・ブランドだったのだ。

アメリカには撮影用の小道具を専門に提供する会社があって、ビール、清涼飲料水、スナック類から、航空チケット、クレジットカード、旅行パンフレットといった旅行関係のグッズ、さらには雑誌や新聞など、ありとあらゆる架空のブランドがそろっている。しかも、そのどれもが「あの商品」や「あのメーカー」と見た目がそっくりなのだ。 日本のドラマだと、その昔は「毎朝新聞」に「城北大学」といった偽固有名詞がどの番組にも毎回出てきてウンザリしたものだが、アメリカ映画では、ことセリフに関する限り、固有名詞は普通に出てくる。だから小道具もすべて本物を使っているのだと思っていたがそうではないようだ。

セリフの固有名詞で思い出すのはトヨタの高級車「レクサス」だ。アメリカ映画でレクサスは90年代の終わりぐらいからセリフで出てきていた。「俺の車はレクサスだ」と、明らかに自分は高い車に乗っていることを自慢する状況で言っている。ところが当時、レクサスは北米でしか販売していなかったので、どうにもピンと来ない。日本でもレクサスが販売され始めたのは2005年のことだ。

話を元に戻すが、このHeislerという商品、アメリカのIndependent Studio Serviceという会社が作っている。ホームページを見ると、様々な商品サンプルの写真が出てくる。「これは"翼をくれる"あの飲み物だ」、「これは〇〇社だ」などと見ているだけでも楽しい。よく見ないと本物と間違えるようなデザインもたくさんある。探すと他にもEarl Hays Pressという小道具会社があった。こちらではタクシーの看板(恐らくルーフに乗っている小型ビルボードだろう)のサンプル、映画のポスター、レコードやCD、本のカバーなどがある。映画の中の小道具もじっくり見てみると面白い発見があるだろう。



執筆者:風間綾平

字幕翻訳家 大手制作会社のスタッフとして字幕演出に携わりながら1989年に字幕翻訳デビュー。 代表作は「少林サッカー」「ビートルズ・アンソロジー」「アンダーワールド」 「アース」「アドレナリン」 「スペル」「LOST」「イコライザー」「ナイトクローラー」「スティーブ・ジョブズ」「オデッセイ」など多数。 近年は、映像翻訳学校ワイズ・インフィニティにて講師を務め、後進の指導を行っている。

 

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